多汗症・手のひら治療専門医
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代償性発汗の対策

代償性発汗は、手術の方式と患者の解剖・機能上の個体差が関係しています。

当院ではその個体差を、見極めるため
各交感神経節とその分枝への
電気刺激試験を行っています。

電気刺激試験が実施し、
選択された各交感神経本幹に
手術が行われた場合に
代償性発汗は軽微あるいは無視できる程度
にとどまります。


電気刺激試験の実施に関して
交感神経周囲の脂肪が多いと
試験自体が実施不良となります。


当院は、初回片側手術で行っております。
このためには
右側手術では身長引く体重の計算を行い
105以上の数字が残れば、十分といえます。

例) 身長160センチ体重55キロはOK
   身長170センチ体重68キロの場合、
   3キロのダイエットが必要です。
左側手術では身長引く体重の計算を行い
110以上の数字が残れば、十分といえます。

交感神経の選択に関して、
交感神経に交差する静脈や動脈が
解剖学的に異常(騎乗・伴走)な場合が
1000例に対し60例でみられます。
すべてが問題になるものではありませんが、
手術に際し出血などのリスクが高くなります。
リスクが高く、手術困難と判断される場合もあり
予定の手術ができません。

このように、手術が十分実施できない場合もあります。
当院の手術においても
1000例に対し3-5例の確率で
代償性発汗により、夏期など
日常生活に支障がでることはあります。

   


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